北部九州の習慣、三社参りの由来

これまでも正月の都度、北部九州の初詣習慣「三社参り」についてお話ししました。 今回は、その由来についてお話ししますが、時は鎌倉時代になるかならないかあたり。 征夷大将軍・源頼朝は、ふだん鶴岡八幡宮に初詣するのですが、ある年に「箱根神社(神奈川)」「伊豆山神社(静岡県)」「三島大社(静岡県)」にお詣りし、「三社参り」としたとか。 これが、近世・江戸時代に入って、福岡・黒田藩の藩士(武士)たちが、頼朝 […]

岡山県真庭市の高岡神社

このたびの石川県能登地方を震源とする令和6年能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。 また、被災者の救済と被災地の復興支援のために尽力されている方々に深く敬意を表します。 飛行機事故も重なり厳しい年明けとなりましたが、われわれにできることは経済を回して日本を元気にすること。 そのために、よりよい品を、より一層の努 […]

岡山県津山市の津山城

西北条郡の南東端にあり、現在の津山市山下、岡山三大河川の吉井川を見下ろす丘陵「鶴山(標高140m・比高40m)」にある近世城郭(戦国時代後期以降の城)です。 国指定史跡であり、発掘調査で遺構として曲輪・石垣・虎口が確認されており、そのほとんどを現在観光地として見ることができます。 はじまりは南北朝時代の嘉吉年間(1441~1444)に山名氏(教清)が築いたこととされますが、『武家聞伝記』によれば、 […]

糸島市 花手水めぐり 櫻井神社

これまでも何度かご紹介した糸島市の櫻井神社ですが、このたび国重要文化財指定を受けました。 江戸時代、慶長十五年(1610)の天啓をきっかけに、寛永九年(1632)に時の福岡藩主、黒田忠之によって創建された神社です。 今回は花手水と併せて、大神宮についてご紹介します。 ご祭紙は、天照大御神と、その食事を司る豊受大御神(とようけびめ)です。 櫻井神社創建前の寛永二年(1625)に、伊勢神宮から勧進した […]

岡山県玉野市の金甲山

岡山市南区および玉野市にまたがる標高403.4mの山です。 「またがる」とは書きましたが、山頂(三角点)は玉野市側にあるようです。 玉野市の最高峰とされるだけあり、山頂には多くの放送送信所があります。 古来、児島第一の霊山と言われており、この山頂に自然石を祭壇とした祭祀遺跡があり、「神籬(ひもろぎ)」や「神籠石(こうごいし)」「いわさか」と呼ばれていたそうです。 『古事記』では伊邪那岐命と伊邪那美 […]

糸島市 花手水めぐり 深江神社

糸島市は花の一大産地とされています(知らなかった)。 そんな糸島市で「花で心を癒してもらいたい」「明るく笑顔になってもらいたい」という生産者の思いを、「糸島花手水」としてお届けしようというのがこの取り組みです。 櫻井神社・高祖神社(髙租神社)の国の重要文化財指定の記念も兼ねており、糸島花手水のみならず、糸島のまち全体をお花で彩ろうという企画です。 2023年10月28日(土)からの櫻井、高祖神社を […]

岡山県苫田郡の美作古川城

西西条郡の南東側にあり、現在の苫田郡鏡野町寺元、香々美川西岸の丘陵上にある中世式城郭(戦国時代の城)です。 遺構として曲輪・堀切・土塁が確認され、『作陽誌』には、寺元村と沖村の境界に「茶臼山」、その西に「小営」があると記されているそうです。 この「小営」が位置関係から本城のこととみられていますが、来歴、歴史的背景などが不明のため、なにかご存知の方は情報をお寄せください。 『作陽誌』は元禄二年(16 […]

岡山県瀬戸内市の千手山弘法寺(2023年紅葉)

弘法寺塔頭(たっちゅう)の一つ「遍明院(へんみょういん)」。 塔頭とは、禅宗寺院における塔や庵のうち、山号を持たない小院を指します。 山号とは、仏教寺院につける称号のことで寺院名の前につき、弘法寺だと千手山(せんずさん)です。 塔頭については、遍明院のように「院」とつくものは大名など武家の浄財によって創建されたもの。 一方、民衆の浄財によって創建されたものには「寺」という称号がつきます。 遍明院は […]

岡山県津山市の道の駅・久米の里

ふれあい・親しみ・憩いをテーマにした地域密着型のスペース「久米の里」は、津山市宮尾の国道181号線沿いにあります。 もともと久米町でしたが、2005年に津山市に編入となり、道の駅の名として「久米の里」が残りました。 産直市場やおみやげ売り場、食堂を備えた一般的な「道の駅」ですが、最大の特徴は構内に設置されたZガンダム立像でしょうか。 制作者によって、実際に人が搭乗して歩行できるよう、7年の歳月を経 […]

岡山県津山市の高津神社

津山市里公文にある神社で、祭神は大日霊貴命(おおひるめのむち)。 これは天照大御神の異称です。 創建の時期については判然とせず、いくつかの説があります。 一つは、仁徳天皇(実在したとされる第16代天皇、257-399)の御代に建立され、時の都の名を取って高津神社としたという説。 また、堀河院(1079-1107)の御代に、この地が山城の国加茂大神宮の荘園になった際に勧請したものという説もあります。 […]

1 28